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2016年7月 8日 (金)

藤原定家の歌にアジサイが… 「あぢさゐの下葉に…」

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 藤原定家(1162~1241、ふじわらのさだいえ)は鎌倉時代初期の公家・歌人で、歌人としては「ていか」と音読みされています。新古今和歌集の選者や小倉百人一首の編纂者としても有名です。

 この定家がアジサイを詠んだ歌があります。

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 あぢさゐの下葉にすだく蛍をば

 四ひらの数の添ふかとぞ見る

          藤原定家

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 日がとっぷりと暮れると蛍が飛び始め、やがて、アジサイの下葉に群れてまたたいています。その光景を眺めていたらアジサイの花が増えたように見えるんですよ。

 あれれ、アジサイというよりも蛍を詠んだ歌? いえいえ、下葉に群れる蛍のまたたきと四片(よひら)のアジサイがうまくコラボレートしています。美しい情景ですね。

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2016年7月 7日 (木)

鎌倉時代初期の歌集『千五百番歌合』にアジサイの歌が… 藤原俊成

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 鎌倉時代初期の歌集に『千五百番歌合』(1202年9月~1203年春)があります。この中にアジサイが登場します。藤原俊成(1114~1204)がアジサイの萼片に露が置いているのを見たんですが、その露に月が宿っている光景を詠んだ歌です。

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 夏もなほ心はつきぬあぢさゐの

 よひらの露に月もすみけり

           藤原俊成

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 「よひら」はアジサイの萼片(がくへん)4枚の意です。

 夏にだってものの哀れを感じて心尽きるときがありますよ。アジサイの四片(よひら)の花に置いた露に月の光が宿っているのを見ているとね。

 おっとっと、月とか哀れといえば秋を連想しますが、この藤原俊成の歌では夏に「心はつきぬ」と詠んでいます。ははあ、『古今集』の次の歌を背景にしているんですね。

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 木の間よりもりくる月の影みれば

 心づくしの秋は来にけり

         よみびと知らず

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 枝の間からもれてくる月の光を見ると、物思いに心を痛める秋が来たなあと感じるという歌です。当時の人々の一般的な感性ですが、藤原俊成は夏にもそれを感じると詠んだのです。

 アジサイの萼片だけでなくそこに置いた露に目を向け、さらに露の中に月の光が宿っているのを見つけるなんて、観察眼が鋭いですね。

  ※冒頭写真は露のイメージ画像です。「よひらの露」ではありません。

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2016年7月 6日 (水)

平安時代の歌集『散木奇歌』にアジサイが登場… 「あじさゐの花のよひら…」

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 平安時代の歌集に『散木奇歌集』(1128年頃)があります。源俊頼自選集です。源俊頼(1055~1129)は平安時代後期の官人・歌人です。

 この中にアジサイの登場する歌が2首あります。

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 あぢさゐの花のよひらにもる月を

 影もさながら折る身ともがな

           源俊頼

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 「よひら」は萼片(がくへん)4枚ということです。

 茂みをもれた月の光が地面・水面にアジサイの(四片の)花のように映っています。その影をそっくりそのまま折り取ることができたらいいのになあ。

 こんな意味の歌です。アジサイの歌というよりは月の光を詠んだ歌です。

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 もう一首…

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 あぢさゐの花のよひらはおとずれて

 なぞいなのめの情ばかりぞ

           源俊頼

  ※情=なさけ

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 「いなのめ」は明け方、夜明け前です。

 宵になるとあなたをお訪ねして待っています。それなのに、なぜ明け方にしか逢ってくださらないのでしょうか。

 あれれ、アジサイの「よひら」を宵にかけてしまっています。

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 「あじさゐの花のよひら」とありますが、いずれもアジサイを直接詠んだ歌ではありませんでした。それでいて、平安時代という時代背景が何となく伝わってくる感じですね。

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2015年9月 9日 (水)

「デカンショ節」はどんな歌詞? 「丹波篠山…」とオーソドックスなんですが…

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 ♪デカンショデカンショで半年ァ暮らす

    アヨイヨイ

  あとの半年ァ寝て暮らす

    ヨーイ ヨーイ デッカンショ

 ♪丹波ァ篠山山家の猿が

    アヨイヨイ

  花のお江戸でェ芝居する

    ヨーイ ヨーイ デッカンショ

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 こんな「デカンショ節」はいくつかの変遷を経ています。

 廃藩置県後に旧藩主青山忠誠(ただしげ)の子・忠允(ただこと)や篠山出身者が東京に出て、篠山の盆踊り唄「みつ節」(デコンショ)にふるさとを思う歌詞をつけて歌ったのが「デカンショ節」の起こりです。そして、明治31年(1898)に千葉県館山の江戸屋旅館で旧制一高生と出会ったのですが、この豪快な歌を一高生は東京へ持ち帰り、ストームとデカンショ節は寮生活になくてはならないものになりました。これが、一、二年のうちに全国へ大流行したのです。その後、ふるさとへ逆輸入されたり、新作が発表されたりしました。

 冒頭写真は丹波篠山デカンショ祭の風景です。木製のやぐらは日本一とか。

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 わが輩が気に入っているのは替え歌です。常道からは外れますが、途中でにたっとして最後に「デッカンショ!」と叫ぶところが気持ちいいんです。

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♪親父親父と威張るな親父

   アヨイヨイ

 親父息子の慣れの果て

   アヨーイ ヨーイ デッカンショ

♪先生先生と威張るな先生

   アヨイヨイ

 先生生徒の慣れの果て

   アヨーイ ヨーイ デッカンショ

♪(以下略)

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 これぞ、デカンショの醍醐味です。「デカンショ」を歌い始めたらこれを歌わない手はないんです。

 うっぷん晴らしのようですが、真実を込めたギャグですな。

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2015年9月 8日 (火)

丹波篠山といえば「デカンショ節」で日本遺産に登録! 「デカンショ」はデカルト・カント・ショーペンハウエル? それとも…

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 「デカンショ節」に出会ったのはもう60年くらいも前の大学時代です。それ以来20年間くらいは、ちょっとほろ酔い機嫌になったときには必ず口から飛び出していたものです。

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♪デカンショデカンショで半年ァ暮らす

   アヨイヨイ

 あとの半年ァ寝て暮らす

   ヨーイ ヨーイ デッカンショ

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 大学時分には、「デカンショ」というのは「デカルト」「カント」「ショーペンハウエル」の略とばかり思っていました。先輩からそう聞かされていたからです。当時は哲学者気分にひたったものです。

 社会人になってからは、「出稼ぎしょ」が転訛したという話を聞いて納得しました。丹波篠山から灘の酒造りに杜氏として出稼ぎに行くんですが、半年だけが杜氏の仕事であとの半年は家で過ごすという意味なんです。「出稼ぎしょ」が「デカンショ」というかけ声になったと思うと、出稼ぎに出かける勢いが感じられる一方で、何かしら悲哀感がただよってきます。

 あとで聞いたんですが、「ドッコイショ」や「デゴザンショ」の転訛とか「デコンショ」という盆踊り唄からなどいろんな説があるそうです。また、「てこんしょてこんしょで半年暮らす、後の半年泣いて暮らす」という農婦の哀歌「糸紡ぎ歌」から広まったという説もあります。

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 デカンショ節は兵庫県篠山市を中心に盆踊り歌として歌われる民謡です。8月中旬の丹波篠山デカンショ祭には、冒頭写真のように、日本一の木製やぐらを囲んで踊る盆踊りで賑わうそうです。また、学生歌としても広く歌われています。篠山市無形文化財になっており、平成27年(2015)4月27日には日本遺産の最初の18件の一つとして「丹波篠山デカンショ節~民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」が文化庁によって選ばれています。

 こりゃあ、まさに日本の”文化”です。日本遺産に登録されたとなると、リズムなどの”のり”は、日本人でけではなく世界に響くはずですよ。

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2014年6月 4日 (水)

江戸東京博物館で企画展「徳川将軍の書画」が…

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 「徳川将軍」って実に魅力的なことばなんですが、その書画展のチラシに目がとまりました。江戸東京博物館(東京都墨田区横網)の企画展「徳川将軍の書画」です。公益財団法人徳川記念財団との共催です。

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 早速、江戸東京博物館を訪問しました。JR総武線の両国駅を下車したらすぐに「国技館」(國技館)がありますが、その奥手の高い建物が博物館でした。

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 おっ、広い館内で目についたのは「徳川家康坐像」です。芝東照宮所蔵で、慶長6年(1601)に製作されたそうです。上の写真がそうですが、もちろん、これは複製です。

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 あれれ、徳川家康書状も展示されています。天正11年(1583)3月23日に伊豆韮山(にらやま)城主北条氏規(うじのり)に発給されたものだそうです。へえ~っ、こんなに筆達者だったのかと驚きです。特に、「花押」に圧倒されます。

 ここまでは「写真撮影」がOKでした。

 ところが、いよいよ企画展会場は「NO」です。したがって、その映像を紹介するわけにはいきませんが、入口はまだ区域外ですので外側からデジカメでガシャッ! 第2企画展示室入口のパネルです。 

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 おっ、チラシと同じ「花鳥風月」の書が! 軸物に仕立てられています。

 何とこれは、徳川家康公の書でした。もちろん本物を撮影するわけにはいきませんので、チラシを切り貼りしてみました。下の映像です。

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 「花鳥風月」は自然の美しい風物を表すことばですが、初代徳川将軍である家康筆の一行書です。何となく、真似したくなる書風です。家康は藤原定家の書を手本として倣ったそうですので、わが輩も悪戯書きのつもりで真似してみようかと、とんでもないことを思っています。

 展示室には、徳川将軍初代から十五代までの書画が展示されていました。感動したのですが、アタマに残った影像は消えてしまいそうでした。そこで、ミュージアムショップで図録(徳川記念財団発行、800円)を購入しました。下の写真はその表紙です。

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 あ、表紙のカットに使われている画は、十一代将軍徳川家斉(いえなり)筆「芦五位鷺図(あしごいさぎず)」です。くちばしが大きく、尾が短い「ゴイサギ」を洒脱に描いています。

 おっとっと、会期は6月8日(日)までです。

 ああ、この次にお目にかかれるのは、いつの日なんでしょう。まあ、わが輩は図録を時々眺めるとしましょうかね。

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2014年1月 2日 (木)

『二つの遷宮 伊勢と出雲のミステリー』… 正月放送番組”NHKスペシャル”の総集編?

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 1月1日(水・元日)と2日(木)の朝は、7時20分から8時10分までNHKテレビに占領されてしまいました。NHKスペシャルシリーズ「伊勢神宮 アマテラスの謎」、「出雲大社 オオクニヌシの謎」が連続で放送され朝の貴重な時間をそこへ投入してしまったんです。

 ブルーレイディスクで録画したものの、じっくりと鑑賞するところまではいきませんでした。

 ところが…

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 ありゃりゃ、ありがてえ! NHKスペシャル「二つの遷宮 伊勢と出雲のミステリー」が総合テレビで放送されるんです。1月4日(土)の夜10時から同50分までです。

 今度は夜なので比較的楽に視聴できそうです。おっとっと、安心していると完全に「抜けてしまう」のが今の私です。念のために”録画”の準備をしておきます。

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 伊勢神宮は20年に一度、出雲大社は60年ぶりの遷宮です。これまで、遷宮の映像記録はほとんど残っていません。数年がかりで行われた二つの「遷宮」の全貌をNHKカメラがとらえたのです。

 また、伊勢の神「アマテラス」と出雲の神「オオクニヌシ」はどのようにして日本の神話を代表する神になったのでしょうか。たかが神話、されど神話かも知れません。考古学の最新研究と神話の世界をひもときながら、歴史ロマンの世界にひたらせてもらえそうです。

 語りは、三宅民夫アナウンサーです。

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 どうやら、NHKスペシャルシリーズ「遷宮」の総集編の感じです。1回目・2回目の映像とダブルとは思いますが、それだけ貴重な記録に度々接することができると期待が膨らみます。

 あ、そうそう、貴重な映像記録ですので録画しておくと”お宝”になりそうです。また、朝の放送の録画では「現在時刻」が表示されるので目障りになりましたが、今回はその表示が出ないのでスッキリするはずです。

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2014年1月 1日 (水)

京都迎賓館『極める!京都の技とおもてなし』 NHK総合テレビの特別番組…

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 「京都迎賓館」って何?

 どうやら私には縁遠い施設らしく、今回のNHKテレビの放送予告で初めて知った名前です。

 ああ、「京都御苑」の中にあるんですか。「京都御所」は60年ほど前に中学校の修学旅行で見学したことがありますが、「御苑」なんて聞くのは初めてです。

 1月3日(金)の朝7時20分から8時20分まで、NHK総合テレビで《京都迎賓館「極める!京都の技とおもてなし」》が放送されます。

 「京都迎賓館」(京都市上京区)は、海外からの賓客をもてなす施設だそうです。それも、外国の元首や首相など最高のVIPなんだとか。道理で、私なんかには縁がなかったってわけです。

 となれば、のぞいてみたいのが人情です。年に何度か事前申し込みによって見学ができるそうですが、まずは気軽にテレビ番組で拝見することにしましょうか。

 目に見える部分はすべて純和風です。数寄屋大工、左官、畳職人、表具師、蒔絵師ら人間国宝を含む百人以上の人が携わってつくられたそうです。建物も調度品も庭も、日本が誇る伝統技能の集大成です。「未来の国宝」とも言われているそうです。

 そんな京都迎賓館を訪れる海外VIPの取材許可が下りたので、NHKのテレビが徹底取材を試みたのです。

 玄関や部屋は当然ですが、見えない場所にまで花を飾ります。京都市内の美術館から季節や賓客にふさわしい美術品を借りてきます。料亭の主人と女将が和の晩餐を用意します。「究極の一見さん」である海外の賓客を「日本のおもてなしの心」で接遇するのです。

 よし、テレビを視るだけなんですが、せめて正月だけでも「京都迎賓館」に招待された気分にひたってみましょうか。ちょっと贅沢な「おとなの勉強」ですな。

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2013年12月30日 (月)

『出雲大社~オオクニヌシの謎~』… NHKスペシャルシリーズ「遷宮」第2弾!

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 NHKのカメラが搭載された大きなクレーンが出雲大社(島根県出雲市)の本殿前に設置されていました。9月30日に出雲路を訪ねたときのことです。

「1月2日に放送しますよ」

 器材を操作するスタッフからそう聞いていたのですが、NHKスペシャルシリーズ「遷宮」第2弾の取材だったんですね。

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 シリーズ第2回は『出雲大社~オオクニヌシの謎~』です。1月2日の朝7時20分から8時10分までNHK総合で放送されます。第1回と同じ時間帯ですが、うっかり見過ごしてしまいそうなので”録画”の準備をしておくことにします。

 伊勢神宮が20年に一度すべてを新しく作り直すのに対して、出雲大社の場合は大修復です。大社の本殿は「国宝」ですので、安易に取り壊して新調するわけにはいきませんよね。クレーンに取り付けられたカメラは、大社のどんな姿をとらまえたのでしょうか。

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 取材にあたっては、出雲の国の強大な実像が浮かび上がったようです。

 出雲の神「オオクニヌシ」は大和朝廷も恐れる強大な霊威を持っていました。そのオオクニヌシを祀る社は全国に数多とあります。そのオオクニヌシは、自らの豊かな国をアマテラスに譲りました。その代わりに、巨大な社を建てさせたと神話は伝えています。

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 あ、そうか、11月23日のブログで紹介した「本殿前の謎の円形」と関係ありそうです。古代神殿の巨大な柱の跡です。

 こりゃあ、見ものですな。ひょっとしたら、NHKの技術によるCG(コンピュータグラフィックス)で古代神殿を再現するのかと期待が膨らみます。

 最新の研究を織り交ぜて、日本誕生の知られざる物語が展開されるそうですよ。

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2013年12月29日 (日)

『伊勢神宮~アマテラスの謎~』… NHKスペシャルシリーズ「遷宮」第1弾!

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 平成26年(2014)の元旦早々から「おとなの勉強」にぴったりのテレビ番組が放送されます。

 『伊勢神宮~アマテラスの謎~』(NHK総合)です。朝7時20分から8時10分までの放送で、NHKスペシャルシリーズ「遷宮」(せんぐう)の第1弾です。

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 伊勢神宮は20年に一度の「式年遷宮」を行いました。内宮(ないくう)や外宮(げくう)の社はもちろん、神宝や装束もすべて新しく作り直されました。そのもようがつぶさに紹介されるそうです。もちろん、はじめてのことです。

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 この式年遷宮を始めたのは持統(じとう)天皇です。1300年前のことです。番組はここに注目し、遷宮の中でも重要な儀式「遷御(せんぎょ)の儀」にカメラを向けるようです。そして、アマテラスの「天孫降臨神話」との関連をひもとくそうです。

 ええっ、そんな紹介ができるのかと、にわかには信じがたいんですが、そこは「おとなの勉強」の楽しみです。

 あ、そうそう、岡山県は「美作国(みまさかのくに)建国1300年」で盛り上がっていますが、丁度その頃から式年遷宮が始まったということになります。こりゃあ、必見ですな。

 ナレーションは伊東敏恵アナウンサーです。元旦早々から魅力ある女声で”お勉強”できるなんて幸せです。

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 おっとっと、元旦早々は慌ただしくて忘れてしまいそう? えっ、朝寝坊? そんなことを予想して、「BD」(Blu-ray Disc)プレーヤーで録画予約しておくことにします。

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