牡丹といえば「牡丹灯籠」… いえ、「怪談牡丹灯籠」 ”♪カラ~ンコロン”
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中学生の頃から「牡丹」(ボタン)と聞いただけでも怖かったんです。あの「牡丹灯籠」、いや「怪談牡丹灯籠」を連想していたんです。
今でこそ平然と牡丹(ボタン科の常緑低木)を愛でているんですが、元々は”おんびん垂れ”なんです。それがここ数年、怖いながらも大好きな怪談と縁を切っていますので穏やかに過ごせています。
おっとっと、ここ数日は牡丹(ボタン)を話題にしていますので、あえて、「牡丹灯籠」のあらすじに挑戦してみます。
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《怪談牡丹灯籠》
”♪カラ~ンコロン”
おおっ、怖っ!
いえいえ、最初からそうではありません。まずは何時の世にもお馴染みの男女の交わりから始まります。
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「新三郎さま」
旗本の飯島平左衛門の娘・お露は萩原新三郎に一目惚れしてしまいました。しかしその恋は叶わないで、お露は恋い焦がれてあの世往き。乳母のお米も後を追って死んでしまいました。
これを聞いた新三郎は念仏三昧(ねんぶつざんまい)の日々を送っていましたが、お盆の十三夜のことです。新三郎の家に、あのお露がお米に伴われて訪ねてきたのです。その手には”牡丹灯籠”が提げられていました。
ああっ、怖っ! わが輩の背筋はもうゾクゾクしています。
死んだと聞いていたのに乳母と一緒にお露がやってきたので新三郎はびっくり。いやいや、久しぶりの再会を喜び合いました。そして、蚊帳の中で睦み合いました。
それを覗き見していたのが下男の伴蔵。蛍の飛び交う蚊帳の中をじっと見れば、新三郎が抱いているのは何と骸骨。ひえ~っ!
この続きはもう止めにします。
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おっとっと、結婚当初にこの怪談を思い出して怖かったことがあります。ひょっとすると…。しかし、だんだんと薄れてきたのは確かです。よくもまあこんなでたらめな話をでっち上げたもんだと思うようになりました。
でも、今また、何かしらゾクゾクとしてきました。この歳になって不甲斐ないですな。
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上の写真はつぼみを牡丹灯籠に見立てて上下逆さまにしています。気を紛らすための小細工です。
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