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2013年8月 5日 (月)

岡山弁むかし話『津山30人殺し事件』第2幕… 都井睦雄の犯行準備…

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 むかしむかしの話なんじゃが、どこまでじゃったけえのう。

 ああ、よう勉強ができゅうった都井睦雄がでえにも(誰にも)とりあわれんようになったんで腹がたってきたっちゅうとこまでじゃったのう。

 *

「入院するのにゃあゼニが要る」

 睦雄は地元の銀行からゼニ(お金)を借りたんじゃ、田畑を担保にして。もちろん、おばあの「いね」にゃあ内緒でのう。

 ぎょうさんゼニを手に入れた睦雄は、病院へやこう行きゃあせん、神戸の銃砲店へ向こうたんじゃと。ここで睦雄は猟銃を買うたんじゃ。それも、猛獣用のブローニング自動9連発で。せえに、たまは猛獣用のダムダム弾じゃ。店のもなあ、すぐゼニを払ういうんで、すぐ売ってくれたそうじゃ。

 おっとっと、こねえなこたあ(こんなことは)、かわいい子どもらにゃあ言うたらおえんで。きつすぎるけんのう。

 せえから、知り合いにおせえてもろうて、日本刀や匕首(あいくち)も手に入れたんじゃ。

 まあ、物騒なこっちゃが、人に見られんように屋根裏の茶箱に隠しといたんじゃと。

 せえでも、まわりの者にゃあそれとのう分かるがな。たまに猟銃を持ってうろうろしとるんじゃもん。駐在さんに密告されて、いったんは猟銃を取り上げられたそうじゃ。あとで返してもろうたんじゃけどな。

「いつ死ぬか分かりゃあへん」

 肺病(肺結核)にかかっとった睦雄にゃあ夢やこうありゃあせん。

「わしゅう馬鹿にした奴らあ殺しちゃらにゃあおえん」

 せえなことだきょう(そんなことだけを)思うようになってのう。

 昭和13年5月20日の晩のこっちゃ。突然、貝尾部落に停電が起こったんじゃ。

「こりゃあ、早う寝にゃあおえん」

 部落の人は早めに寝間に入ったんじゃ。

 そうそう、この頃は戸締まりやこうすりゃあせんのんじゃ。せえじゃけん、時にゃあ夜這いをするもんもおったそうじゃ。

 暗闇の世界なんじゃけど、一人だけごそごそしとる者がおった、都井睦雄なんじゃ。

 実はなあ、睦雄がわざと電線を切って停電にしとったんじゃ。

 ありゃりゃ、こりゃあ、てえへんなことが起こるぞ。

 しんしんと夜が更ける貝尾部落で、日本凶悪犯罪史上まれな事件がこのあと起こるんじゃ。

 *

 ちょっとげっちょ、お茶あ飲んでくるけん。

 続きはまたなあ!

 *

 

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