« 『週刊新潮』『週刊文春』(最新号)の新聞広告にみる”世の中”の動き… 【雅子妃不的確で悠仁親王即位】【あまちゃん能年玲奈の父親が起こした交通死亡事故】【猪瀬直樹都知事の事故】【雅子さまの真実】… | トップページ | 日本酒のゼリー『ふるさと広島 酒のいろいろ物語』を父の日プレゼントで… アルコール度数は… »

2013年6月15日 (土)

「オトトキタカ」と鳴くホトトギス 岡山県の美作地方に伝わる民話… 《語り:竹内たけお》 ◎岡山弁むかしばなし『オトトキタカ』

Img_9109
「キョキョキョ、キョキョキョキョって鳴いとるのは何?」

 鋭い質問じゃ。孫からなんじゃけど、鳴き声のリズムをつかんどるがな。

「ありゃあ、ホトトギスじゃあ」

 6月6日のブログで今年の鳴きはじめを紹介したんじゃが、そのホトトギスの鳴き声なんじゃな。

 この鳴き声の特徴を表すのに、「鳥の聞きなし」という便利なテクニックがあるんじゃ。

 ホトトギスの場合は…

「テッペンカケタカ」

「テッペンハゲタカ」

「トウキョウトッキョキョカキョク」

「ホチョチョギス」

などじゃな。これがホトトギスの聞きなしじゃ。

「ここら(美作地方)じゃなあ、”オトト、キタカ”って鳴くんじゃ」

「”オトト、キタカ”って何?」

「そりゃあなあ、…」

 いちいち説明するほどのもんじゃねえんで、むかしばなし「オトトキタカ」をしちゃったぞよう。

 *

 昔のこっちゃ。

 仲のええホトトギスのおとでえ(兄弟)がおってのう。上の子は弟を可愛がるし、下の子は兄貴思いじゃし、そりゃあ、でえれえ仲がえかったんじゃ。

 ありゃあ、夏の初めじゃったなあ。

「ウグイスがたまごを温め出したぞ。わしらあ、たまごをあずけようか」

 ホトトギスの兄貴は張り切っていたんじゃが、急に病気になってしもうてのう。じっとしてしもうて、動けんようになったんじゃ。

 心配した弟は、えさをとっては兄貴の口に運んでいたんじゃと。

 じゃあけど、えさは思うようにゃあ捕れりゃあせん。やっとえさをつかめえて兄貴のとけえ(所へ)届ける日が続いたんじゃ。

 そうこうしょったら、兄貴は、ひょんなげな(おかしな)ことを思うようになってのう。

「弟は、自分だけええもんを食っとる!」

 そう思うて、弟の腹をくちばしでつついたんじゃ。

 あれれ、弟の腹が破れてしもうたがな。

 その時、兄貴はびっくりしてしもうたんじゃ。

「あれ、腹の中は空っぽ!」

 弟の腹の中にゃあ、何もなかったんじゃ。”ええもん”がぎょうさんへえっとると思うとったんじゃが、弟は何も食わずに、兄貴にえさを運んどったんじゃな。

「ありゃあ!」

 兄貴はびっくり! 涙がどうっと流れてきたんじゃ。

「すまらんだのう」

 謝ったんじゃけど、弟は死んでしもうたんじゃ。

 兄貴はつろうてかなわなんだ。ひょっとしたら、弟がやって来るんじゃないかと、ずっと待ったんじゃ。

「弟、来たか」

 いつもいつも、そねえに鳴き続けたんじゃ。

 こりょう聞いたほかのホトトギスも哀れに思うて、「弟、来たか」「オトト、キタカ」と真似をして鳴いたんじゃと。

 それからあ、ホトトギスは、「オトト、キタカ」「オトトキタカ」と鳴き続けるようになったんじゃと。

 ちゅうこっちゃ。オトトキタカ!

    《語り:竹内たけお》

 *

 今晩もホトトギスが鳴いとるなあ。そういやあ、どことのう ”もの悲しい”声じゃのう。

 *

 

 

« 『週刊新潮』『週刊文春』(最新号)の新聞広告にみる”世の中”の動き… 【雅子妃不的確で悠仁親王即位】【あまちゃん能年玲奈の父親が起こした交通死亡事故】【猪瀬直樹都知事の事故】【雅子さまの真実】… | トップページ | 日本酒のゼリー『ふるさと広島 酒のいろいろ物語』を父の日プレゼントで… アルコール度数は… »

方言・岡山弁」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1195272/51991825

この記事へのトラックバック一覧です: 「オトトキタカ」と鳴くホトトギス 岡山県の美作地方に伝わる民話… 《語り:竹内たけお》 ◎岡山弁むかしばなし『オトトキタカ』:

« 『週刊新潮』『週刊文春』(最新号)の新聞広告にみる”世の中”の動き… 【雅子妃不的確で悠仁親王即位】【あまちゃん能年玲奈の父親が起こした交通死亡事故】【猪瀬直樹都知事の事故】【雅子さまの真実】… | トップページ | 日本酒のゼリー『ふるさと広島 酒のいろいろ物語』を父の日プレゼントで… アルコール度数は… »

竹内流捕手腰廻小具足「柔術の源流」